SSブログ

表粋会活動 平成26年 11月30日 [活動報告]

11月30日(日)


井上雄彦先生の「承」の額が全国巡回展から戻ってきたので、巻子に仕立て直す作業に入りました。

DSCN4414_R.JPG

DSCN4418_R.JPG


DSCN4415_R.JPG

貴重な鹿膠。

DSCN4416_R.JPG

一昼夜水に漬けておき、ゲル状になったものを更に湯煎で溶かします。60℃以上になると膠の成分が壊れてしまうため注意してください。


DSCN4420_R.JPG

額から本紙を剥がします。


DSCN4425_R.JPG

DSCN4426_R.JPG

布糊を煮てます。細かくして入れた方が煮えやすいでしょう。


DSCN4427_R.JPG

雲母(きら)を出して雲母団子を作ります。ダマにならないように、少しずつ水を加えるのがポイント。


DSCN4430_R.JPG

雲母には水を加えて滑らかなペースト状にしてください。


DSCN4431_R.JPG

布糊を漉します。


DSCN4435_R.JPG


布糊に先程の膠を適量混ぜ、雲母と混ぜます。巻物用に雲母引きの裏打ち紙をつくるための工程でした。ここでできたものを、間似合紙に雲母としてひきます。


DSCN4438_R.JPG

DSCN4439_R.JPG

試しに引いて状況を確認します。
上がそのまま、下が雲母引きです。写真でも白く光っているのがわかると思います。


DSCN4440_R.JPG

間似合紙は良く伸びる性質を持っているため、あらかじめ湿りを入れます。レーヨン紙ではなく、ポリエステル紙を敷き紙にして、湿りを入れながら伸していきます。


DSCN4441_R.JPG

湿りを入れて伸したところ。ここにドーサ刷毛のような刷毛で雲母を引いていきます。


DSCN4444_R.JPG

思った以上に難しく、よれたりももけたりしないように最新の注意を払ってやります。



DSCN4446_R.JPG

上手くいったら、毛氈の上で乾燥させます。


DSCN4449_R.JPG

本紙の長さからいって三枚あればいいとおもいます。



また時期役員選出のための選挙も行われました。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

泉社中「秋の書道展」 [会員の活動]

今年も表粋会で表装を担当させて頂きました、
泉社中の書道展が開催されました。
例年にも増しバラエティに富んだ作品が数多く、
目にも楽しい書道展となっておりました。
ありがとうございます。



泉社中「秋の書道展」

日時 2014年11月13日(木)~19日(水)
会場 練馬文化センター


DSCN4407_R.JPG


DSCN4408_R.JPG


DSCN4392_R.JPG

泉先生の作品。さすがの迫力です。


DSCN4389_R.JPG

DSCN4390_R.JPG

DSCN4391_R.JPG

DSCN4393_R.JPG

DSCN4394_R.JPG

DSCN4395_R.JPG

DSCN4396_R.JPG

DSCN4397_R.JPG

DSCN4398_R.JPG

DSCN4399_R.JPG

DSCN4400_R.JPG

DSCN4401_R.JPG

DSCN4409_R.JPG

DSCN4410_R.JPG

DSCN4411_R.JPG

DSCN4413_R.JPG

DSCN4406_R.JPG

DSCN4405_R.JPG


表粋会活動 平成26年 10月26日 [活動報告]

10月26日(日)

DSCN4364_R.JPG

本日は泉先生の書道展へ納める作品の検品、最終チェック等を行いました。


DSCN4365_R.JPG

パネルに紐をつけたり。



DSCN4366_R.JPG

この後、幹事長と幹事が納めに行ってくださいました。ありがとうございます。


DSCN4367_R.JPG

水で本紙のアクを抜いているところです。





地付(じつき)講習会 [会員の活動]

10月5日(日) 
春原表具店(大田区)

春原さんが仕事場の地付を改修するということで見学させていただきました。


DSCN4335_R.JPG

DSCN4336_R.JPG

DSCN4337_R.JPG

下地は今回新規の石膏ボードを張られていました。骨に下張りというやりかたもあります。袋と袋の間を二寸くらい逃げています。ここは焦げつき(下地に直接上張りが付く)ではなく、この逃げの部分も後で袋をかけます。二遍目の袋は外側ではなく内側に四分くらい逃げて張っています。上張りをしたときの紙の引っ張りの力を少しでも分散させるためです。石州のようなよい紙を使っています。袋は太目の棒継ぎの方が良いでしょう。前述のように力が加わっても丈夫なようにしっかり下地につけることが大事です。


DSCN4338_R.JPG

みんなで協力して張っていきます。


DSCN4340_R.JPG

逃げの部分には細いものをやはり二遍かけます。


DSCN4341_R.JPG

縦一遍かかってます。


DSCN4343_R.JPG

縦横二遍袋かかりました。下張りは完成です。


DSCN4344_R.JPG

上張りベタは、細川の6匁くらいの丈夫な紙が良いでしょう。四方を喰い裂きにして湿りを入れておきます。


DSCN4345_R.JPG

糊は一色糊を用意します。


DSCN4347_R.JPG

下地に直接接着するところは、シーラーと接着力強化のためにボンドを捨て糊しています。


DSCN4348_R.JPG

DSCN4349_R.JPG


最初のベタは右上から順番に、次は左下から上へ向かって仕上がりが右上前になるように張ってください。レーザーレベルがあるととても便利です。


DSCN4350_R.JPG

重ねた状態でどんどん糊をつけていきます。


DSCN4352_R.JPG

もう少しで張りあがりです。


DSCN4354_R.JPG


ベタの一回目が張り終わりました。乾燥後もう一度ベタを左下から上へ向かってかけて、また乾燥後に刷毛で柿渋を三回くらい塗り重ねると出来上がりとなります。


春原先生の御指導に感謝いたします。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。