表粋会活動 平成26年 11月30日 [活動報告]
11月30日(日)
井上雄彦先生の「承」の額が全国巡回展から戻ってきたので、巻子に仕立て直す作業に入りました。
貴重な鹿膠。
一昼夜水に漬けておき、ゲル状になったものを更に湯煎で溶かします。60℃以上になると膠の成分が壊れてしまうため注意してください。
額から本紙を剥がします。
布糊を煮てます。細かくして入れた方が煮えやすいでしょう。
雲母(きら)を出して雲母団子を作ります。ダマにならないように、少しずつ水を加えるのがポイント。
雲母には水を加えて滑らかなペースト状にしてください。
布糊を漉します。
布糊に先程の膠を適量混ぜ、雲母と混ぜます。巻物用に雲母引きの裏打ち紙をつくるための工程でした。ここでできたものを、間似合紙に雲母としてひきます。
試しに引いて状況を確認します。
上がそのまま、下が雲母引きです。写真でも白く光っているのがわかると思います。
間似合紙は良く伸びる性質を持っているため、あらかじめ湿りを入れます。レーヨン紙ではなく、ポリエステル紙を敷き紙にして、湿りを入れながら伸していきます。
湿りを入れて伸したところ。ここにドーサ刷毛のような刷毛で雲母を引いていきます。
思った以上に難しく、よれたりももけたりしないように最新の注意を払ってやります。
上手くいったら、毛氈の上で乾燥させます。
本紙の長さからいって三枚あればいいとおもいます。
また時期役員選出のための選挙も行われました。
井上雄彦先生の「承」の額が全国巡回展から戻ってきたので、巻子に仕立て直す作業に入りました。
貴重な鹿膠。
一昼夜水に漬けておき、ゲル状になったものを更に湯煎で溶かします。60℃以上になると膠の成分が壊れてしまうため注意してください。
額から本紙を剥がします。
布糊を煮てます。細かくして入れた方が煮えやすいでしょう。
雲母(きら)を出して雲母団子を作ります。ダマにならないように、少しずつ水を加えるのがポイント。
雲母には水を加えて滑らかなペースト状にしてください。
布糊を漉します。
布糊に先程の膠を適量混ぜ、雲母と混ぜます。巻物用に雲母引きの裏打ち紙をつくるための工程でした。ここでできたものを、間似合紙に雲母としてひきます。
試しに引いて状況を確認します。
上がそのまま、下が雲母引きです。写真でも白く光っているのがわかると思います。
間似合紙は良く伸びる性質を持っているため、あらかじめ湿りを入れます。レーヨン紙ではなく、ポリエステル紙を敷き紙にして、湿りを入れながら伸していきます。
湿りを入れて伸したところ。ここにドーサ刷毛のような刷毛で雲母を引いていきます。
思った以上に難しく、よれたりももけたりしないように最新の注意を払ってやります。
上手くいったら、毛氈の上で乾燥させます。
本紙の長さからいって三枚あればいいとおもいます。
また時期役員選出のための選挙も行われました。
泉社中「秋の書道展」 [会員の活動]
今年も表粋会で表装を担当させて頂きました、
泉社中の書道展が開催されました。
例年にも増しバラエティに富んだ作品が数多く、
目にも楽しい書道展となっておりました。
ありがとうございます。
泉社中「秋の書道展」
日時 2014年11月13日(木)~19日(水)
会場 練馬文化センター
泉先生の作品。さすがの迫力です。
泉社中の書道展が開催されました。
例年にも増しバラエティに富んだ作品が数多く、
目にも楽しい書道展となっておりました。
ありがとうございます。
泉社中「秋の書道展」
日時 2014年11月13日(木)~19日(水)
会場 練馬文化センター
泉先生の作品。さすがの迫力です。
表粋会活動 平成26年 10月26日 [活動報告]
10月26日(日)
本日は泉先生の書道展へ納める作品の検品、最終チェック等を行いました。
パネルに紐をつけたり。
この後、幹事長と幹事が納めに行ってくださいました。ありがとうございます。
水で本紙のアクを抜いているところです。
本日は泉先生の書道展へ納める作品の検品、最終チェック等を行いました。
パネルに紐をつけたり。
この後、幹事長と幹事が納めに行ってくださいました。ありがとうございます。
水で本紙のアクを抜いているところです。
地付(じつき)講習会 [会員の活動]
10月5日(日)
春原表具店(大田区)
春原さんが仕事場の地付を改修するということで見学させていただきました。
下地は今回新規の石膏ボードを張られていました。骨に下張りというやりかたもあります。袋と袋の間を二寸くらい逃げています。ここは焦げつき(下地に直接上張りが付く)ではなく、この逃げの部分も後で袋をかけます。二遍目の袋は外側ではなく内側に四分くらい逃げて張っています。上張りをしたときの紙の引っ張りの力を少しでも分散させるためです。石州のようなよい紙を使っています。袋は太目の棒継ぎの方が良いでしょう。前述のように力が加わっても丈夫なようにしっかり下地につけることが大事です。
みんなで協力して張っていきます。
逃げの部分には細いものをやはり二遍かけます。
縦一遍かかってます。
縦横二遍袋かかりました。下張りは完成です。
上張りベタは、細川の6匁くらいの丈夫な紙が良いでしょう。四方を喰い裂きにして湿りを入れておきます。
糊は一色糊を用意します。
下地に直接接着するところは、シーラーと接着力強化のためにボンドを捨て糊しています。
最初のベタは右上から順番に、次は左下から上へ向かって仕上がりが右上前になるように張ってください。レーザーレベルがあるととても便利です。
重ねた状態でどんどん糊をつけていきます。
もう少しで張りあがりです。
ベタの一回目が張り終わりました。乾燥後もう一度ベタを左下から上へ向かってかけて、また乾燥後に刷毛で柿渋を三回くらい塗り重ねると出来上がりとなります。
春原先生の御指導に感謝いたします。
春原表具店(大田区)
春原さんが仕事場の地付を改修するということで見学させていただきました。
下地は今回新規の石膏ボードを張られていました。骨に下張りというやりかたもあります。袋と袋の間を二寸くらい逃げています。ここは焦げつき(下地に直接上張りが付く)ではなく、この逃げの部分も後で袋をかけます。二遍目の袋は外側ではなく内側に四分くらい逃げて張っています。上張りをしたときの紙の引っ張りの力を少しでも分散させるためです。石州のようなよい紙を使っています。袋は太目の棒継ぎの方が良いでしょう。前述のように力が加わっても丈夫なようにしっかり下地につけることが大事です。
みんなで協力して張っていきます。
逃げの部分には細いものをやはり二遍かけます。
縦一遍かかってます。
縦横二遍袋かかりました。下張りは完成です。
上張りベタは、細川の6匁くらいの丈夫な紙が良いでしょう。四方を喰い裂きにして湿りを入れておきます。
糊は一色糊を用意します。
下地に直接接着するところは、シーラーと接着力強化のためにボンドを捨て糊しています。
最初のベタは右上から順番に、次は左下から上へ向かって仕上がりが右上前になるように張ってください。レーザーレベルがあるととても便利です。
重ねた状態でどんどん糊をつけていきます。
もう少しで張りあがりです。
ベタの一回目が張り終わりました。乾燥後もう一度ベタを左下から上へ向かってかけて、また乾燥後に刷毛で柿渋を三回くらい塗り重ねると出来上がりとなります。
春原先生の御指導に感謝いたします。