SSブログ

表粋会活動 平成24年 4月22日 [活動報告]

4月22日(日曜日)
於・東京都職業訓練校(浮間舟渡)
参加・稲崎、高橋、平井、金子、春原、勝村、伊東、関根、日野、野口、野口(麻)、関口、加藤、坂本、阿部、阿部(崇)、石塚  入会志望見学者・内田、久保田、折本、金子、若井(敬称略)




24_04_22 (1).JPG


本日は椽打ちとなっております。見学者が多く大変活気がある会となりました。




24_04_22 (2).JPG


屏風の横椽の断面です。屏風の蝶番側、ケツになる方(左)わずかに手先側より細く削ってあるとのこと、蝶番側でせって擦らないようにそうなっております。




24_04_22 (7).JPG


阿部画伯による蝶です。今にも飛び出してきそうです。




24_04_22 (3).JPG


杉の木地椽。まずは椽のチェック、色味と反りを見てどこに使うかを決めて見込みの内側に印をつけます。



24_04_22 (4).JPG


折り合いを打つ位置を決めます。左に置いてある毛引きで框の見込みの中心を出して下さい。錐で斜めに下穴を開けておいてください、




24_04_22 (5).JPG


ヴィンテージ物の折り合い釘、手打ちの折り合いはもう手に入らないため、ばらした古い襖などから、採取しておくと。そういったことも実は表具師の重要な仕事の一つである。




24_04_22 (6).JPG


まずは縦椽を仮打ちします。後で打ちやすくなることとあらかじめチリを見ておくことができるということです。




24_04_22 (8).JPG


また外して、留め台を使って留を切り、鉋で合わせます。




24_04_22 (9).JPG


縦椽を打ちます。もちろんチリを合わせ転びのないようにします。これに上下を合わせることになりますので、重要な仕事です。




24_04_22 (10).JPG


本漆蝋色磨き、塗の方も反りや塗の状態を見てどこに使用するかを決めます。



24_04_22 (12).JPG
24_04_22 (11).JPG


留め形定規を使って鋸で切ります、そして留め切り包丁で落としていきます。この時、鋸も包丁も下まで行かずに、椽の真ん中くらいで止めて、両側から切ってください。片側からだと、塗りが剥がれてしまいます。



24_04_22 (13).JPG


塗椽の方は逆目釘でとめます。下穴を開けておいて下さい。




24_04_22 (14).JPG



縦椽を打ちます。手で隠れてわかりにくいですが、留め打ち道具の形状は違っています。




24_04_22 (15).JPG


留め切り包丁の使い方。留め形定規に刃の裏が密着するように表から人差し指を添えています。



24_04_22 (16).JPG


留め切り包丁で切ったとは思えない切り口、光の加減で白っぽく見えている部分がありますが、手で触れてみるとまったく平らになっています。接写で撮るとタイレル社のビルのようにも見えます。また、わかりにくい例え。



24_04_22 (17).JPG


杉の下椽も打ちます。留めの隙を打ちながら監視してください。




24_04_22 (18).JPG


塗の方も下椽を打ちます。ケツから打つ道具もそれぞれの手製です。



24_04_22 (19).JPG


隣の塗に傷がつかないように薄く柔らかい紙でガードしてあげて下さい。塗には最新の注意で。




24_04_22 (20).JPG


杉の木地の方、打ち終わりました。留めびったりです。椽がつくと一段といいです。




24_04_22 (21).JPG


塗の上も順に打ちます。打ちながら留め側を手で押さえてチリを合わせてやって下さい。椽を誘導するような感じです。



24_04_22 (22).JPG


塗の椽を打ち終わり。本日最高の笑みを見せる稲崎さん。関口君の口撃にも負けずに仕上げました。多謝。




24_04_22 (23).JPG



屏風ついに仕上がりました。長い間皆さん、お疲れ様でした。講習部屏風技法研究会にもう一度大きな拍手を。




その後、表装展に関する話し合いが行われました。いよいよ、表装展、5月8日からです。搬入は5月7日13時よりとなっております。どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。