SSブログ

表粋会活動 平成25年9月23日 井上雄彦先生 額装作業 [活動報告]

9月23日(月曜日・祝日)
於・東京都職業訓練校(浮間舟渡)


伊勢神宮の式年遷宮行事に奉納されます、井上雄彦先生の水墨画「承」。表粋会として巻子に仕上げるという作業をさせて頂けることになりました。一表具師として歴史的文化的行事に携わることが出来るのは何よりも光栄なことであると同時に個々の大きな励みとなります。

奉納時は巻子(巻物)の形となりますが、奉納に先立ちまして展示、全国の著名神社にての巡回展も予定されており、まずは展示用の額装の制作作業となりました。



DSCN3481.JPG


DSCN3483.JPG


こちらが額装用の裂地です.森のイメージとのこと。


DSCN3484.JPG


こちら額装(七尺三寸くらい)の裂取りです。これを裏打ちして表張りいたします。



DSCN3495.JPG


裂の糸取り。地味な作業だからこそ重要。手が荒れていると絡みつきます。


DSCN3500.JPG


裏打ちの支障になりますので、塵等には細心の注意をいたします。



DSCN3511.JPG


裂と肌裏の紙を裁断し、裏打ちの用意ができました。


DSCN3522.JPG


裏打ち用の紙に糊を掠れぬように溜まらぬように注意深くつけて下さい。


DSCN3526.JPG

DSCN3527.JPG


坂本さんが裏を打ちます。糊をつけた紙をゆっくり持ち上げて裂の上に皺にならないようにおきます。


DSCN3532.JPG


一枚目の裏打ちが済んでいます。紙巾の関係で三枚で打つことになりました。



DSCN3536.JPG


二枚目の糊付けです。同様にむら無く糊をつけます。



DSCN3537.JPG


糊をつけた和紙はとてもデリケートなので、掛け竹にのせて、ゆっくり持ち上げます。


DSCN3538.JPG


裏打ち紙のゴミは丁寧に除去してください。


DSCN3545.JPG


裏打ちが完了しました。裏返して確認します。


DSCN3547.JPG


確認後、仮張り。仮張りの長さが足りないので、後ろに曲げてあります。こういうやり方もあります。



DSCN3555.JPG


額装の下張り用の袋に糊をつけます。



DSCN3563.JPG


袋を張っていきます、丈があるので椅子に乗っかって作業をしています。



DSCN3578.JPG


乾燥した裂を剥がして袋を張った額装下地に表張りいたします。




DSCN3590.JPG


額装下地の上張り中です。
この後、本紙を張り込むなどして、展示できる状態になるわけです。

額装の仕立は10月6日に行います。


10月19日より、伊勢神宮にて展示されます。是非ご覧下さい。また遠方の方でも巡回展でお近くの神社に展示されることもございます。足を運んでいただけたらと思います。


巻子の仕立は巡回展が終わった後となります。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。