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表粋会活動 平成24年 3月25日 [活動報告]

3月25日(日曜日)
於・東京都職業訓練校(浮間舟渡)
参加・稲崎、高橋、平井、金子、春原、石井、日野、広川、関根、坂本、関口、阿部、阿部(崇)、石塚(敬称略)



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本日屏風の作業は、袋張りと上張りの予定となっております。




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一つ目の上張りの材料、煤引きとなります。光線のあたり方により色味と表情が微妙に変化し、大変上品な雰囲気を出しております。写真のように午前中に見た感じと午後に広げてみた時とではまったく別の顔を見せてまして、非常に驚きました。



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二つ目の上張り、金砂子となります。煌びやかさに目が奪われます。




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裏の材料、砂子の裏は春原さんが持ってきてくださった、芭蕉布です。絓との多数決で決まりました。




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裏の材料、煤引きの裏は木版の型押し、青海波壺柄です。




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袋の紙を選定中です。表は下袋白うけ四匁、裏の上下は土佐純楮紙(薄口)、袋を張る前の段階で下張りを出来るだけ白く仕上げていないと、後で透けると厄介であるとのことです。白いものには袋も白くして下さい。



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袋用の紙を裁てます。まずは下袋を張り、乾かしている間に上袋を裁てると良いと。上袋と下袋の張り方、張り勝手が同じにならないようにします。そのためにも下袋を張ってから確認すると良いでしょう。



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坂本さん切り継ぎ中です。



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下袋用の糊です。




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蝶番側の袋の逃げを確認します。約一分、なので下袋は二分くらい逃げて張っておきます。




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下袋を順番に張っていきます。下袋は食い裂きではなく棒です。




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上袋に糊をつけます。蝶番側から張り始めるということで、蝶番を上に三枚幅なりで張ります。横の袋足の心配がなくなります。食い裂きに薄糊、下側に棒で普通濃さの糊、それと左右の框の見込に糊をつけます。



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蝶番側を一分逃げて食い裂きで張っていきます。




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裏の袋は両面使いでない限り、逃げはなしで通常通り張ります。





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いよいよ、上張りを裁てます。慎重に巻き癖をとってやります。




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屏風の上に実際に乗せて印しを付けて裁てます。大変貴重な上張りなので細心の注意を払います。




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裏の柄合わせをしているところ、オゼの中心に来る柄を決めてそこからおしてくればよいと。




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上張りに糊をつけます。





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上張りを張ります。




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撫で紙を使ってよく撫でて周りを引っ張ってください。




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もう一枚も糊をつけます。ためず、かすれず、上手につけて紙が均等に伸びるようにお願いします。砂子などの場合は紙と板がくっついてしまう恐れがあるため、少し浮かして空気を入れてやってください。




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煤引きの表面は張り終わりましたが、残りは次回となりました。煤引きは阿部さんに一旦お持ち帰りいただきました。
次回は上張りの続き、その次は縁打ちで完成予定となっております。






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